分娩の様子3

14-3.jpg 先日からダンナのお母さんがBabyの面倒を見にきてくれている。初孫がかわいくてかわいくて仕方ないらしく、昼間寝ている間でもず~~っと見ている。そしてそういうときに限って私に休め休めと言ってくれるんだけど、私は寝つきが悪い。修学旅行でもいつも一番最後に寝るタイプ。昼間1時間の空きができたからといってすぐに眠れる性質ではないのだ。どうせなら、Babyが寝てる間に夕飯の支度でもしてくだされば私ももっと休まるんだけど=face_07=


分娩の様子の続き。


ベッドの上でだんだんに痛みが増してきて、「そろそろいいんじゃないの?もうかなりの痛みが来てますよ。これは陣痛ですよ」と思うものの、子宮口が5センチにしかなっていない私を、分娩室に入れるわけにはいかない。が、何度もお腹のモニターの様子をチェックしていた助産師さんがあるとき、「あら?」と言った。


「おお、そろそろですか!」と必至の形相の下で安堵したのもつかの間、助産師さんの鋭く重い声が聞こえた。「ちょっと赤ちゃんの心音が弱いですね。分娩室のモニターで診てみましょう。移動できますか?」


助産師さんの声はややピリピリしており、かなり緊迫した状況だったと思うのだが、私は心配するよりも痛さが先行していて「心音が弱いってどういうことですかーーーー」くらいにしか思えなかった。おそらくオロオロしていたであろうダンナを残し、私は助産師さんに肩を抱かれてヨタヨタと10メートル先の分娩室まで歩いていき、何とか分娩台に這い上がってモニターを付けてもらった。


どんなデータが出たのかは知らない。しばらくチェックした後に「大丈夫ですね」というような言葉を言ってもらったと思う。ここで心音が確認できなかったら、子宮口が開くのを待たずに緊急帝王切開に切り替えることになったようだ。幸い、何とかBabyはまだ自力で出てこようともがいているらしかった。
子宮口が10センチになるのを待つべく再び部屋に戻ったものの、すでに私にはベッドに横たわる余裕さえない。足元の布団の上にばふっと身を投げ出した。助産師さんはダンナに「赤ちゃんの心音が弱くなっています。へその緒が首に巻きついているようなんですね。お母さんが動くともっと締まっちゃうかもしれないので、うつぶせや横向きにはならないでくださいね」と指示をしたばかりのようだったけど、私はそんなことを素直に守っていられる状況ではない。

それでもダンナの手を借りながらなんとかなんとかベッドに横たわったら、それからはどれくらいの時間が過ぎたのかわからない。覚えているのは「じゃあ分娩台に行きましょう」という待ち望んだ助産師さんの声だけ。さっきと同じ10メートルの距離を、今度はさらに時間をかけて移動した。

痛みのために目もろくに開けられない私の腕を引きながら、助産師さんは「ゆっくりでいいですよ」と言った。その言葉を聞いたとたん何だかほっとして、私は床に崩れ落ちた。痛さの余り、歩けなかった。しばらく床に四つん這いになり、ハアハアと呼吸を整える。ひんやりとした深夜の病院の床がなんだか気持ちよかった。(続く。長いねえ…。)

写真:Babyの心音などをはかるモニター

コメントの投稿

非公開コメント

Twitter
プロフィール

ぼちぼち筆者

Author:ぼちぼち筆者
好きな本は「赤毛のアン」「精霊の守人」「西の魔女が死んだ」などなど。新しいkindred spiritsと出会えるのを楽しみにしています。

最新記事
カテゴリ
最新コメント
月別アーカイブ
最新トラックバック
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード