不快な本

papabook.jpg 驚くべき本を読んだ。『男の育児手帖~新米パパのパタニティBOOK』という題名。


先週近所の図書館に行って、あれこれ見ているうちに見つけたもので、ダンナが読むといいんじゃないかと思って借りてきた。パラっと見たところ、男性から見た妊娠中の女性への愚痴などが書いてあって、ちょっと面白そうで、ダンナの気分転換になるかもしれない、と思ったのだ。
家に帰ってテーブルの上に置いておき、しばらく経った頃、ダンナに「読んだ?」と尋ねながらその本を手に取った。そして目に留まった表現にびっくりした。

はらみ女

妊娠中の女性のことが、そう書かれてある。一応その後に、括弧で(最近はプレママとも言うらしい)とも書いてあるけれど、それがいかにも申し訳なさげという感じがしていただけない。

投稿の形でさまざまに紹介されているコメントも、よくよく読めば「つわりになって妻が食事を作ってくれなくなった。“適当に食べて”ってどういうこと?」とか「子どもが生まれて、“育児は2人でやるもの”と妻は言うけど、俺だって会社で働いて疲れてるんだ!」とかいう内容。

甘ったれてんじゃないよ、と思う。もちろんこれはほんの表面の表面のところなんだろうけど、それでもこうした字面だけを追っていると、パートナーの体調を気遣うとか、子どもへの愛情をもつことを伝えたいというよりも、作り手は「オレサマ大好き」の男たちなんだなあ、という感じがひしひしと感じられる。

育児休業の項では、「1、2ヶ月とってみるという手もある」と男性の取得を紹介してはいるものの、「半年とか、1年といった長期になると、会社が混乱してもしらないよ」と書かれている。え、「しらないよ」ってなに???女は1年休んでも会社に支障はないからいいけど、男はダメってことかい!

またびっくりしたのはこの本のイラスト。出てくる挿絵のほとんどが裸の男女。「妊娠中のセックスライフについて」とかいう項でのイラストならまあわからなくもないけれど、体とは一切関係のないことについて書いてある項でも、イラストの男女は衣服を身につけていない(だから、裸で食事しているイラストなどにはかなり違和感を感じる)。男性に読ませようという魂胆があるのはわかるけど……。

本を手に取って目を丸くしている私を見て、ダンナも言う。「それ、読まないほうがいいよ。下品だよ」。おお、さすがわが夫!!こんなのを読むと、知識が増えるとか心の準備ができるとかいうよりも、ただ不快になるだけだ。

この本が出版されたのは1996年だから、時代の違いというものもあるんだと思うけど、それにしてもこんな本がいまだに出回っていて、図書館でも借りれることに、久しぶりに驚いた。

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好きな本は「赤毛のアン」「精霊の守人」「西の魔女が死んだ」などなど。新しいkindred spiritsと出会えるのを楽しみにしています。

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