初参り

田舎に越してきてはや半年が過ぎた(半年!ほんと早い!)。昨日、神社の大祭が執り行われ、我らの初参りと相成った。

「大人はスーツで、子どもはきちんとした格好で」というドレスコードに沿って、ぼんの妊娠発覚以来何年も袖を通していなかったグレーのスーツに身を包む。スカートのファスナーが上まで締まり切らなかったけれど、平然とした顔をして参列。隣にいたダンナやカメラ係の母でさえも気づかなかったから、多分見苦しいことにはなっていなかったはず。

初参り
(「写真撮るよ~」と言うと途端に変顔をする息子たち)

一升瓶の供物を捧げ、神主さんのご祈祷を受け、お餅をいただいて初参り終了~。

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(お餅をいただいた途端、境内から走り去るぼん)

その後はお祭り。集落のおばあさん方を中心に集まった100人を超す村人たちが、ゲームや演芸に興じる。ひとさし舞う人もいれば自慢の喉を披露する人もいて、なかなか芸達者な村人たちである。私は生まれて初めて目の前でライブのどじょうすくいを見た。

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(どじょうすくい。カメラマン:ダンナ)

そろそろ子どもたち(小学生)が屋台(神輿のことをこの辺ではこう言うらしい)を曳いて現れるかという頃、突然、おばあちゃんと一緒に前に座っていたぼんが泣き出した。

「痛いーー、痛いーー」と泣きわめく。

ウチの息子がいくらヘタレとは言え、人が大勢いる前でおおっぴらに泣いて騒ぎ立てるような恥知らずではない。何かあったのだ。

どうしたどうしたと聞いたところ、どうやら目の上を蜂に刺されたらしい。蜂と言っても、一目でヤバいとわかるようなアシナガバチではなく、もっと小型のミツバチっぽいもの。慌ててばあちゃんが手で振り払ったものの、蜂の奴はなかなか離れなかったという。

とりあえず受付に救急用品くらいはあるだろうから、行って聞いてみろと言ったところ、ダンナがぼんの手を引いて受付へ。何やら長く話し込んであれこれしている。

ようやく戻ってきたと思ったら、「今すぐ診てもらった方が良い」とのこと。ぼんは大きな氷袋をもらって、患部に押し当てている。

おやおや、そんな大ごとだったかと慌てて腰を上げ、チビ達を追い立て、小走りで車へ。夕刻の闇がせまる道をぶっ飛ばして、とりあえず近くにある消防署に駆け込んだ。

運転中、おばあちゃんから受付での様子を聞いた。「今すぐ救急車を呼んだ方が良い」という人もいれば「私なんか何回も刺されたよ」という人もおり、なかなかまとまらなかったのだという。結局「これは性質の悪い蜂だから、診てもらう方が良いだろう」ということになったらしい。

そんなことを消防署員さんたちに話しつつぼんの様子を見てもらうと、「そんなに緊急性はなさそうだ」とのこと。もちろん何かあった時に判断の間違いを指摘されるとまずいので、彼らは決して「大丈夫」とは言わない。でも「本人の意識もはっきりしてるし、気分も悪くなさそうだけど、診てもらうんだったら今の時間じゃ救急しかないから、○○病院に行ってもらうのが良いだろう」とのアドバイスをもらった。

救急隊員が救急車は必要ないと判断するくらいではあるんだから、まあ一安心。救急の電話番号だけもらって、いざ病院へ。

……が、暗い夜道をひたすら走っていると、頭も気分も冷静になるものらしい。ダンナも母もそして私も、「で、どうする?」と思い始めた。このまま病院に行くか、冷やして大丈夫なら行かないで済ませるか。

明るいところで車を停め、今一度あれこれとぼんの様子を見たり聞いたりして、結局救急病院への搬送はやめることにした。刺さっていた針も抜いたし、ぼんも普通に歩けるし、もう大丈夫だろうとそれぞれが思ったのだ。

で、気分直しにみんなでアイスを買って食べた。チビもちゃっかり「アイス、アイス」と喜んだ。無事=なにごともない、というわけではなかったけれど、嫌な結果にはならずに済んだ、大騒ぎの初参り。

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好きな本は「赤毛のアン」「精霊の守人」「西の魔女が死んだ」などなど。新しいkindred spiritsと出会えるのを楽しみにしています。

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